印度維新

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イギリス:デジタル・文化・メディア・スポーツ省、英印スタートアップ支援へ

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今週頭に掲載された、英DCMS(デジタル・文化・メディア・スポーツ省)のプレスリリースは、英印両国のテクノロジーセクターのコラボ推進のためのイニシアチブを告知する内容だ。メイ、モディ両首相により2018年4月に発表された、英印テック・パートナーシップの一環だが、英印関係強化への英政府の決意の表れ、とインドでも好感されたようだ。”Go Global India”と呼ばれ、インドのスタートアップをイギリスの叡智が支援する、といった内容らしい。

 

DCMS担当大臣、ジェレミー・ライト曰く、「インドは、フィンテックやeコマース、テレコミュニケーションの発展により、テクノロジーセクターが急成長を遂げている国」「”tech for good(社会に貢献するテクノロジー)"セクターのインド起業家を支援し、彼らの国際競争力を養いたい」「Go Global Indiaは、同時にイギリスのスタートアップと新市場の架け橋となり、イギリスが新技術を開発する国であることを知らしめ、将来の二国間の経済パートナーシップへの道を開く助けともなる」と。

 

なーんかちょっと上から目線と思うのは私だけであろうか。どっちがどっちを助け、助けられるのやら。それに、資金援助はしてもらえるのかしらね? ふーん、資金援助の話では元々ないらしい。Go Globalは元来、英以(イスラエル)テックハブのフラグシップ・プログラムで、過去4年間、イギリス政府はデジタルエコノミーの分野で両国のコラボを支援してきた。直近の報告書によると、英以テックハブが牽引したテックパートナーシップの数は175。まとまった商談総額は、8500万米ドル相当に上るということだ。でもね、お金じゃないのかも。スタートアップにとってはメンターやアドバイザー、サポーターが、資金援助と同じくらい必要で重要だってこと。

 

DCMSプレスリリースでは、「インドのデジタル市場は2000億米ドル相当に達し、インドはAIやサイバーセキュリティ、データ・アナリティクス、インターネット関連サービスやディバイス製造において、ハブ化が進む国」と認めている。「インターネットユーザーは5億人を超え、デジタル消費者の市場は世界最大規模というだけでなく、最速で成長している」と続けている。そして、「わが国は世界各国との関係に再投資し、海外ネットワークを拡大かつ深め、各国と困難な課題に共に取り組みながら、共通利益のために邁進する決意だ。インドとのパートナシップの強化はその中核を占める」と結んでいる。これらGo GlobalプログラムはEU離脱を控えるイギリスにとって、重要なイニシアチブには違いない。Go Global Indiaの応募開始は今年9月だということだ。

 

 

 

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