印度維新

インドの政治・経済・時事を語る井戸端ブログ

モディ政権のインフラ投資160兆円、好機逸すべからず

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 「2024年までにインフラ投資100兆ルピー(約160兆円)」はBJPの公約だ。ICRA(Investment information and Credit Rating Agency of India: インドの大手信用格付け・リサーチ企業)によると、その内の30兆ルピー(約47兆円)が運輸セクターにあてがわれるそうだ。鉄道に10〜12兆ルピー(約16兆円〜19兆円)、道路・高速道路に9兆ルピー(約14兆円)。BJPマニフェストによると、高速道路は毎年1万2千キロメートル、2024年までに6万キロメートルを建設することになっている。他には3兆ルピー(約5兆円)が都市計画と湾岸プロジェクトに、2兆ルピー(約3兆円)が空港建設に、1兆ルピー(約2兆円)が運河開発にあてられるそうな。

 

 でも、インドでしょう? 公共工事といえば、ちんたらちんたら一向に進まないイメージなんだけど。。。(確かに私自身もそんなイメージだ)しかし、今回はモディ首相が理事長を務める国立インド改造研究所(NITI Aayog)で、プロジェクトマネジメントのタスクフォースが立ち上げられている。官民協力プロジェクトと公的部門のプロジェクトの効率性をあげるための政策的枠組みを固めているようだ。ICRAの方でも、2018年〜19年に着工された道路の長さが1万キロメートルに達していることから、「24年までに6万キロメートル」は達成可能と見ている。へぇ〜!変わるもんだねインド!新幹線事業を通して、インドに、インド人に、インド企業文化に少しは慣れてきている(達観してきているw)日本企業のみなさま、投資拡大のチャンスですよ!

 

 財政赤字は膨らむだろうが、通貨発行権を持っていないギリシャとは違う。それに、IMF(2019年4月時点の推計)によると、インドの債務残高は対GDP67%、新興国の中では格段に低い。いずれ空港も高速道路も港も民営化されるんだろうし。 日本を見習え(238%で世界ダントツだぞw)今週木曜には中銀(RBI:インド準備銀行)の追加利下げが予想されているが、そもそも実質金利高過ぎないか?って見方が国内では優勢。インフレも抑えられてる中、雇用増やして、民間設備投資し易くして、地域経済活性化させて、景気拡大に邁進してくださいな。「2030年までにインドを世界第3位の経済大国にする」と公約してるんだから、土地収用法も、労働法の改正も待ったなしだ!イケイケー!と、言いたいところだが、最高値更新中の国内株式市場でさえ、この二つはまだ織り込んでいない。第一次政権は上院でつまずいちゃったからね。 でも、2021年には上院でもBJPが連立で過半数を獲得すると見られている。織り込み始めたらこんなもんじゃないぞインド株。

 

 

 

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