印度維新

インドの政治・経済・時事を語る井戸端ブログ

第二次モディ政権新内閣の顔ぶれから将来の首相候補がわかる

 


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本日、第二次モディ政権の新内閣が発表された。インド時間本日午後には初閣議だ(早!)国内メディアによると。モディ首相はこの数週間、重要閣僚の面々に新政権発足後の100日プランの提出を求めていたようだ。勝利を確信してたみたいね(笑)

 

大方の予想に反して、前国防相のニルマラ・シタラマンが財務相となった。前財務相、アルン・ジェイトリーの病状が悪化した際の数ヶ月間、財務相を兼任し重責を果たしたピユッシュ・ゴヤルは鉄道、商務産業相として続投する。ジェイトリーは、シャー、シン、ガドカリーとともに、第一次モディ政権の中核を担っていたが、残念なことに今回は健康問題で入閣辞退。

 

ふ〜む。ゴヤルが財務相じゃないのはちょっとがっかり。彼は電力石炭相の頃から秀逸だった。シタラマンも有能ではあるが、やっぱりゴヤルの方が政治手腕は上かな。ジェイトリーのような実力はないしね。要は、財務はモディ首相が運転席に座るってことかしら。

 

それはさておき、今回の組閣でハッキリしたのはアミット・シャーが将来の首相候補だってこと。シャーはインド政治において、しばしばチャナッキア に喩えられる。(Chanakyaは古代インドの哲学者、戦略家)シャーは2014年と今回の総選挙で党総裁として戦い、BJPを勝利に導いた立役者だ。その政治的手腕は賢く明敏で、インドの北東州、マハーラーシュトラ州やビハール州と政治同盟を結んだことから緻密な政治家としての印象がある。そして今回、初入閣した。彼の組織力と実行力はモディ首相にとって、まさに鬼に金棒。

 

昨日の宣誓式ではモディ、ラージナートの次に宣誓した(ちなみに、4番目はガドカリー)。モディはシャーが実質的ナンバー2であると内外に知らしめたわけだ。インドでも年功序列がある。公衆の面前でラージナート(67歳)を差し置くことはさすがにできなかったみたいだけど、シャー(54歳)が実質的なナンバー2であることはラージナートも心得ているだろう。モディは68歳。党規約(出馬制限75歳まで)からして次回の選挙に出馬することは可能だが、次回または2029年のどちらかの選挙でシャーを首相候補にして戦おうって腹づもりか。期待してますよ、シャーさん!でも持病の糖尿病にはくれぐれも気をつけてね。なんでインド人ってぇのはこんなにも甘いものに目がないのかしら。チャイに砂糖入れ過ぎだから絶対!

 

アミット・シャー(Amit Shah 前BJP総裁)内務相

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ラージナート・シン(Rajnath Singh)国防相

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二ティン・ガドカリー(Nitin Gadkari)運輸、高速道、海運相、零細中小企業相兼任 

 

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ニルマラ・シタラマン(Nirmala Sitharaman)財務相

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ピユッシュ・ゴヤル(Piyush Goyal)鉄道、商務産業相

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