印度維新

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Act East〜インドの「インド太平洋戦略」

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5月30日、第二次モディ政権が発足する。首相就任宣誓式には主にBIMSTEC(多部門技術経済協力ベンガル湾イニシアチブ)参加各国の首脳が招待されている。バングラデシュミャンマー、タイ、スリランカ、ネパール、ブータンだ。

 

Look Eastと言えば、1980年代初頭、マレーシアのマハティール首相が提言した「アジアの先進国、日本に学べ」って政策だよね。モディ政権誕生前のインドでも90年代初頭からLook Eastなる政策があった。東南アジア諸国と戦略的関係を構築し、台頭する中国に対抗しようってもの。モディ首相が提言するAct Eastはそれを次の段階に進めようって政策。

 

東南アジアと南アジアの双方にまたがるベンガル湾地政学上、極めて重要で、その地域の協力は安倍内閣の「自由で開かれたインド太平洋戦略」にも必要不可欠。モディ首相のカリスマ性でもってBIMSTEC各国を一つに(日本よりに)まとめてもらいたいものだ。Act Eastは日本と東南アジア各国との文化的、経済的関係を強化することを目的としている(まぁ頼もしい)。6月のG20大阪サミットでは安倍首相との首脳会談が行われるだろう。相手国訪問で言えば、次は安倍首相の番かしら。モディ首相は昨年訪日したばかりだしね。

 

日本の新幹線方式を採用したインドの新幹線は政府によると2022年に8月に完成予定だとか。ちょっと間に合いそうにないけどね(笑)。ビジネスと金融の中心地であるムンバイと、モディ首相の出身地でインド屈指の工業地域、グジャラート州の首都アーメダバードを結ぶ。インド新幹線の新ルートは既に4つくらい上がっているけど、お金がね〜ないのよ。でも、完成の暁にはインドの交通インフラに革命を起こす。日本方式で日本政府が開発援助資金を出したデリー・メトロは2021年に第4フェーズが完了すると、その大きさはロンドンの地下鉄を抜くらしい(ま、上海と北京には及びませんが)。顧客満足度も高いみたいだし、日本のお金が生きてて良かった!

 

 

 

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