印度維新

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イギリス:3年以上前の国民投票でEU残留に一票を入れた人々の心変わり

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今回は2016年6月の国民投票EU残留に一票を入れた人や、残留派優勢の地域に住む人を含むイギリス国民の声を一部拾い上げてみました。

 

 

”I voted to remain, but I am glad the Brexit ball is rolling now. Despite the plunge in the value of my flat, I now want to leave. I want to leave because a) it has to be done, and b) I just can’t take the stodge of parliamentary deadlock any more.”

「残留に投票したけど、今はブレグジットのボールが回転しているのが嬉しい。私のフラットの価値は急落しているけど、今は離脱したい。なぜなら、a)しなければならないから、b)議会がこれ以上行き詰ることに耐えられないから」

 

”I was at a retirement party yesterday and I live in Remain central, South Cambs, the mood at that party was that it needs to happen now.”

「残留派優勢の南ケンブリッジシャー在住です。昨日、退職祝いのパーティに参加しました。その場の雰囲気は、離脱はもう起こらなくてはならない、というものでした」

”...When remainers speak on the behalf of the 48% they seem to be quite unaware that a large portion of the 48% have moved on and have accepted that we have to leave. They don't like it, and they don't need to agree with it, but they do need to accept it...”

「残留派が48%を代表して発言する時、彼らはその48%の大部分が既に前を向き、離脱を受け入れているということに気がついていない。嫌だし、同意する必要もない。しかし、受け入れなくてはならない」

 

”The hysteria has to stop. Deal or no deal we have to leave and forge a new future. We can't stay in groundhog day forever and we must enact the referendum result.”

「ヒステリーはもう止めなくてはならない。合意の有無に関わらず、私たちは離脱して新しい未来を築かなければならない。グラウンドホッグ・デイのループに永遠に居続けることはできない。国民投票の結果を施行しなければならない」

 

”People simply have to accept the result of the referendum. Those who don't are not democratically minded, and are happy to live as sheep under an Oligarchy.”

「国民は国民投票の結果を受け入れなくてはならない。受け入れられない者は民主主義の精神に反している。彼らは寡頭政治の下で羊として暮らすことに幸せを感じるのであろう」

 

”It has been a spectacular trashing of our democracy , the efforts to reverse the decision of a free and fair referendum.”

「自由で公平な国民投票の結果を覆す努力は民主主義に対する壮大な破壊行為だ」

 

 

本日、9月1日、ボリス・ジョンソンはドイツがポーランドに侵攻し、世界第二次大戦が勃発した日を記念し、声明を出した。ポーランド人を讃える内容だ。イギリスに逃れたポーランド人たちが、イギリスとともに第二次世界大戦を戦ったこともあるが、なぜ、彼らの独立記念日(11月11日)でなく、今日だったのか。離脱前に声明を出すことに意義があったからではないだろうか。イギリス国内の大半のEU出身者への配慮ともとれるが、内容は、「ポーランド人は当時ヒットラーという一大勢力に立ち向かい、自由を勝ち取った」というメッセージだ。EU離脱派にしてみれば、EUこそが一大勢力であり、民主主義と対峙するものなのだ。 EUはこの声明を歓迎しないだろう。けれど、表立って批判することもできない。10月31日、イギリスはEUを離脱する。

 

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